私のお気に入りのワインとブドウをご案内しますが、あくまで、個人的な好みですので、ご了承下さい。




◆プピーユ(Poupille)


　フランス国ボルドー：コート・ド・カスティヨン地区のシャトー・プピーユ
　で生産される赤ワインです。
　ぶどうの品種はメルロ１００％で、新樽７０％・１年樽３０％を使って、
　２４ケ月かけて熟成させます。
　丸みのある口当たり、マイルドな（ベルベット・タッチのような）舌ざ
　わり、厚みのある味わいは、お楽しみで、幅広い料理にマッチしま
　す。
　値段も比較的リーズナブルなのが嬉しいです。




◆シャトー・トロタノワ（Trotanoy）


　フランス国ボルドー：ポムロール地区のシャトー・トロタノワで生産され
　る赤ワインです。
　トロタノワとは、フランス国の古語で、「憂鬱すぎる」という意味がある
　そうです。
　ぶどうの品種はメルロ９０％、カベルネ・フラン１０％で、新樽３０〜５０
　％を使って、２０〜２４ケ月かけて熟成させます。
　芳醇で円やかな口当たり、コクのある舌ざわり、深みのある味わ、大
　きな魅力です。
　値段が高目のこともあり、特別な記念日に相応しいワインです。




◆パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴ
（Pavillion Rouge du Chateau Margaux)


　フランス国ボルドー：メドック地区マルゴー村で生産される赤ワイン
　です。
　セカンドラベルですが、品質の水準はとても高く、マルゴー独特の
　エレガントさや豊潤で深みのある味わいは、流石です。
　近時、ぶどうの品種は、概略、ガベルネ・ソーヴィニヨン８２％、
　メルロー８％、プティ・ヴェルド７％、カベルネ・フラン３％だそう
　です。
　色は、深みのあるルビーないし紫ですが、渋みや酸味は少なく
　上品で、大変飲みやすいです。
　ファーストラベルに較べ、値段が手頃なのが魅力です。




◆サンサフォラン(St-Saphorin)


　サンサフォランは、レマン湖北岸の東寄りにある村で、スイスでも最も良質
　なシャスラが栽培されていると言われています。一般に、シャスラワイン
　（白ワイン）は、香りや味わいはニュートラルで、フルーティーな繊細さが
　魅力ですが、サンサフォランは石灰質が多い土壌のため、この村で作られ
　るシャスラワインは、ミネラル感も豊富です。




◆ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスヴィオ・ロッソ
（Lacryma Christi del Vesuvio Rosso)


　南イタリア・カンパーニャ州の赤ワイン（DOC:統制原産地呼称ワ
　イン）で、　ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスヴィオ（ヴェスヴィオ火
　山の村のキリストの涙）の名前は、「ナポリの町の悲惨な様子を見
　てキリストが流した涙が落ちた所からブドウの樹が生えて、美味し
　いワインが生まれた」という伝説に由来しているそうです。
　畑は、ヴェスヴィオ火山の山麓の標高２５０〜３００mにあり、火山
　灰質の土壌です。
　ぶどうの品種は、地元のピエディ・ロッソ（赤い足)７０％程度、アリ
　アニコ２０％程度等で、木樽で６ヶ月間熟成させます。
　色は、深みのあるルビー色、味は、やや辛口、フルーティーで調
　和のとれた味わいとなっています。
　名前が持つイメージと果実味豊かな味わいに較べ、とてもお手頃
　な値段が嬉しいです。




【白ワインのブドウ】


◇リースリング（Riesling）


　ドイツ、フランス、オーストリアなどの涼しい地方で栽培され、主に、辛口
　のワインが造られます。すっきりとした味、かんきつ系の香りが豊かで、繊
　細かつ気品に溢れたワインです。甘口に仕立てられるものもありますが、や
　はり、酸味のある辛口のワインが人気です。




◇シャスラ(Chasselas)


　フランス、ドイツ、オーストリアなどでも栽培されていますが、世界のシャ
　スラの８割はスイスで（とりわけ、レマン湖畔を中心に）栽培されていると
　言われています。ブドウの色は緑で、熟すと黄色味を帯びます。香りや味わ
　いはニュートラルですが、フルーティーな繊細さが魅力です。




◇シャルドネ（Chardonnay）


　シャルドネの名称は、フランス・ブルゴーニュ地方のシャルドネ村に由来す
　ると言われており、白ワインの代表格です。栽培地の気候や土壌の特徴を反
　映する品種ですので、涼しい気候では酸味が際立ち、暖かい気候ではフルー
　ティな香りとなります。さわやかな口当たりが人気のワインで、発泡ワイン
　にも使われます。




◇ソーヴィニョン・ブラン(Sauvignon Blanc)


　フランスのロワール地方など涼しい地域で栽培されるブドウで、フレッシュ
　な香りとキリッとした酸味が効いた、人気の高い品種です。




【赤ワインのブドウ】



◇メルロ（Merlot）


　大きめの粒で、色が薄めのこともあり、渋味が少ない品種です。丸みのある
　口当たり、マイルドな舌ざわり、厚みのある味わいは、日本食にもよく合い
　ます。




◇シラー(Syrah)


　フランスのローヌ地方、オーストラリアなどの気候の暖かい地域で栽培されて
　いる品種です。色や渋味は濃厚で、深みのある味わいが特徴です。




◇ピノ・ノワール(Pinot Noir)


　フランスのブルゴーニュ地方など、比較的涼しい地域で栽培されている品種
　で、渋味は少なく、さわやかな酸味が魅力です。




◇カベルネ・ソーヴィニョン(Cabernet Sauvignon)


　ブドウの実は小粒で皮が厚いので、皮からの色や渋味で濃厚なワインとなり
　ます。フランスのボルドー地方を始めとして世界の各地で栽培されている、
　香り豊かな味わいの品種です。




◇カベルネ・フラン(Cabernet Franc)


　フランスで多く栽培されているブドウで、カベルネ・ソーヴィニョンに似て
　香りが豊かですが、色は少し薄めで、渋味もマイルドなタイプの品種です。